先日開催された7月議会で「議会による海外行政視察の実施」が審議され、京都党と共産党の2会派が反対をしましたが、賛成多数で可決されました。福祉と教育の調査で、フィンランドとエストニアに1週間の行程です。京都党はもちろん参加しません。

議員が海外視察というだけでけしからんという市民の方もおられるかと思いますが、私は、一概に「議員の海外視察=NG」とは考えておりません。実際に海外でないと先進事例がない場合もありますし、現地の情報がキーになる施策もあります。
私も一度、上海に視察に行ったことがあります。京都企業の上海進出に関しての調査、上海学生の京都への留学誘致の調査等を中心に1泊2日の行程です。現場で困っていること・ハードルになっていることを聞かなければ、的外れな政策になってしまうからです。月桂冠の上海法人や、舞妓の茶本舗の上海支店、上海の日本語学校などで貴重な情報交換をさせて頂きました。ちなみに、格安航空機と格安ホテルを使いましたので37,218円と東京への視察と同規模の金額で済みました。

問題は「議員1人100万円」の海外視察です。もちろん金額の多寡の問題もあります。しかしそれ以上に、議員には政務調査等を行うため、議員報酬とは別に政務活動費が支給されているにも関わらず、今回議会で可決された海外視察は、政務活動費とは別に「議員1人100万円」という予算を新たに設けて実施されるところに大きな問題があります。海外視察を行うなら、高額な別予算など立てず、政務活動費を活用して行うべきです。

私は、今回の「議員1人100万円」の海外視察に納税者である市民の皆様が納得されるとは思えません。従前より廃止を訴えておりますが、根気強く主張して参りたいと思います。