市会改革推進委員会で、政務活動費に関わる領収書のインターネット公開が決まりました。
平成27年度分からですので、夏ごろには公開される見通しです。
(今までも、市役所で閲覧と言う形では公開されていました)

野々村元兵庫県議の号泣会見で有名になった政務活動費です。
一括りに政務活動費と言ってますが、自治体ごとに運用ルールが全く違います。
ルールが緩い自治体だと、飲食代に充てること出来るような自治体もあります。
京都市では、飲食代に充てることはもちろん出来ませんし、かなり使用用途が厳格に決められています。

さて、この政務活動費ですが、そもそもどういう制度なのか。

政治家の活動は、議会活動、政務活動、後援会活動に区分されます。
このうち、政務活動に使える経費に関しては、議員報酬と別枠で使えるのが政務活動費です。

議会活動は、議会に出席し議案や予算を審議する直接的な活動です。
議会活動に関わる経費というのは、大きな金額になるものはあまりありませんが、市役所までの通勤に関わる費用や、議会や委員会で使用する道具(パネル)等が例です。これらは、議員報酬の中から支出します。

後援会活動は、有権者の支援の輪を広げる活動です。後援会の運営に関わる経費に限らず、街中に掲示しているポスターや看板、など、直接政策に関係ないものはほとんどこれにあたります。後援会活動費は、通常、政治資金管理団体から支払います。原資は、寄付になります。国政政党の場合は、ここに公金である政党助成金が原資に含まれます。
私の場合は、地域政党で政党助成金はない上、寄付の金額も多くありませんので、ほとんどが自分自身からの寄付になります。つまり自腹です。

そして、政務活動というのは、政策立案にのための調査・研究に関わる費用と有権者に対しての市政の報告に関する費用があたります。支出に置きかえると、書籍の購入、研修への参加費用、視察に関わる費用、市政報告会の会場代などがあげられます。

ちなみに、市政報告のビラなどは、政務活動と後援会活動の両方の側面がありますので、按分という考え方になります。
政務活動費は、税金が原資であり、政務活動に使うことが大原則です。従って、支出の用途を明確にする必要があります。京都市では、広く市民に正しい用途で使われているかを確認してもらいましょうということで、今回、全ての領収書のインターネット公開を決めたわけです。
是非、市民の皆様にも見ていただき、チェックして頂きたいと思います。