一昨日、今任期最後の市長総括質疑に登壇しました。

令和5年度予算が収支均衡を達成したことばかりをアピールする門川市長ですが、通常なら出てきて然るべきである先3~5年の「中期財政収支見通し」が提示されていません。

市民が1番関心があるのは、来年・再来年も本当に収支均衡が継続できるかという点です。次年度以降、財政にとってマイナスに響く懸念点は山ほどあり、極めて不安定な状況です。

市民しんぶんの1面を使って、「財政難克服の道筋を付けた」とアピールするのではなく、先数年の収支見通しと改革計画を示し、数字的裏付けを明らかにすべきなのです。

答弁は、「計画途中でコロコロ変えられない」「計画の総括が終わってない」と内向きな理由に終始。これまでからも計画途中での「中期財政収支見通し」の修正は、普通に行われていたことですし、総括が終わってないなら、さっさとすれば良いのです。令和5年度予算をもって集中改革期間も完結ですから総括は十分できるタイミングです。

更には、「持続可能な行財政運営を推進する条例案」において、禁じ手である特別の財源対策を行わないと明言しないことや、災害などの有事のための財政調整基金に関する記載が一切ないことに対して質疑。

財政調整基金の記載がないことに対しては、災害時などの有事は国からの支援もあるから最低限の積立てで良いとの答弁で、特別の財源対策を禁止しないことに対しては、災害時に柔軟に財政出動するためとの答弁。完全に矛盾しているが、矛盾に関しては明確な回答が出てきませんでした。

いつもながら、答弁が不誠実でもどかしい気持ちが消えませんが、今任期の発言機会も限られてきましたので、できる限り声を上げて参ります。

なお、一連の質疑の一部が、本日の京都新聞にも載りました。