令和8年度予算、歳入歳出規模は1兆80億円で過去最大規模となっています。

 財政危機の頃のような、無理な赤字の穴埋めをせずに収支均衡予算が組めています。インフレを背景に税収も好調で、宿泊税の大幅な増税による歳入増も寄与しています。

 ただ、その上で、財政調整基金という貯蓄を72億円取崩しており、実質単年度収支という厳密な指標で見れば、赤字になる可能性が高い。

 インフレを背景に、税収など歳入も伸びる反面、歳出もコスト高になります。

 過日、京都市の施設の運営を民間委託する指定管理者制度も複数年度の契約に跨ることから、年度ごとにインフレを加味して契約金額の見直しをすることに決まりました。

 公共工事は元々インフレスライド条項という仕組みがあり、資材や賃金単価が上昇すれば、契約金額の見直しが行われます。

 公債費は、市債の元利償還の支出だが、長期金利が2%半ば(数年前は0.04%)まで上がっており、低金利の市債から高金利市債に毎年1000億円規模で置きかわり、利払い負担が20億円近くずつ毎年増えていく見込みです。

 宿泊税の増税による税収増は73億円なので、金利が今の水準が続くだけで3〜4年で利払い負担で宿泊税の増収分が溶けてしまう計算になります。金利は更に高い水準になる可能性も十分あります。

 京都市財政は、一定の落ち着きを取り戻しているが、引き続き綱渡りであることは変わりありません。予算が収支均衡だから、決算が黒字だからと油断せず、引き続き、厳しめの目線で警鐘を鳴らしていくつもりです。