先般、政府より「リスキリング支援に5年間で1兆円を投じる」ことが表明されました。「リスキリング」とは、社会人になってからも新しいスキルを学ぶための学び直しを言います。昨今は、技術革新が早く高度化していますので、職場で仕事をする中で研鑽するだけでは、最先端の技術などに追いつかないという事情があります。

「リスキリング」と近しい考え方として「リカレント教育」というものがあります。「リカレント教育」は、社会人になってからも大学や専門学校等の教育機関に入り直して別のスキルと身に付けてその後の仕事に活かすという考え方です。

「リカレント教育」は、以前から少しずつ注目度が上がっており、実際にされる方も増えてきていましたが、今回の政府の「リスキリング支援」により、相乗効果で更に注目されることが予想されます。

京都は、大学のまち京都と謳っているように、人口の1割が大学生の街で、大学の数も全国トップクラスとなっています。「リカレント教育」の際に、京都の大学が選択肢に上がりやすい素地があると言えます。

学び直しをする意識の高い現役世代が、京都と接点を持つことは大変意味があります。期間限定であっても定住する人も増えるでしょうし、その後、京都で起業したり就職したりと定住する方も出てくるでしょう。そうでなくても関係人口の増加には寄与してくれます。

しかし、残念ながら、現時点では大学コンソーシアムをはじめPRをしっかりできているとは言えません。チャンスと捉えて、リカレント教育希望者の誘致に力を入れるように、決算委員会で要望しました。