令和8年2月上旬時点での、長期金利(10年国債金利)は2.3%前後となっています。衆院選の結果を受け、年内には2%台後半になるだろうと予想されています。京都市の発行する市債の金利は、国債金利とほぼ連動する形で、国債金利よりわずかに高い設定がされます。

 京都市の市債残高は、一般会計で約1.3兆円(全会計で約2兆円)あります。その金利負担は、一般会計で約80億円(全会計で145億円)アベノミクス以降、低金利が続いていましたので、1番低くかった令和元年度には、10年京都市債が0.06%、5年京都市債が0.001%の金利で発行されていました。

 <表 令和元年度市債発行>

 市債も様々な種類(短期の1年債~長期の30年債)までありますので、本来は単純計算できませんが、概算でつかめるように単純化すると、現在の京都市債の平均金利はおおよそ0.7%です。

 今後、京都市は順次低い金利の市債が償還され、高い金利の市債を新規発行していくこととなります。京都市の直近3ヵ年の決算を見ていると市債の新規発行は平均で毎年1200億円程度となっています。つまり、毎年、1200億円分の市債が金利の高い市債へと置き換わっていきます。

 1200億円の市債の金利が、0.7%から2.5%に置き換わると金利負担は、21.6億円増加します。

京都市債のほとんどは5年債と10年債で構成されていますので、現在の金利が続けば、少なくとも5年間は同じペースで累積して金利負担が増えていきます。

 宿泊税の改定により、令和8年度から宿泊税収が従前の60億円から126億円に66億円の税収増を見込んでいますが、長期金利2.5%の水準が3年間継続すれば、3年後には金利負担増は65億円となり、宿泊税の増収分が丸ごと金利負担増で消えてしまう計算です。

 長期金利は、2.5%で上げ止まる保証はなく、むしろ更に高くなる可能性の方が高いのが実態です。

 金利動向を注視しながら、京都市財政が再び悪化しないよう、絶え間ない行財政改革の継続を求めて参ります。