アメリカのシアトルは救急救命率が高いことで知られています。心肺停止者の蘇生率が60%程度もあり、日本の10%強の5倍もの数字となっています。その背景にあるのは、市民の救命講習受講率の高さと、倒れている人を見かけた際にその場に居合わせた市民が自発的に心肺蘇生を行う意識の高さがあります。
これは、京都でも救える命がまだまだ多くあることを意味します。
京都市では、近年、事業所(一般企業)での救命講習を奨励したり、学校教育で救命講習をカリキュラムに入れたりするなどの取組みにより、市民の救命講習受講率の向上に力を入れています。もちろん、一朝一夕でシアトルのような環境になるわけではありませんが、継続的に取り組むことで市民の救急救命に対する意識とスキルの向上が期待できます。
一方で、心肺蘇生に欠かせないAEDが適正に配置されているかというと不十分です。AEDの設置箇所は「京都市AEDマップ」で検索することができますが、敷地の中や屋内に設置されているものが大半で、夜間や休日は使えない箇所が多いからです。
救急救命は時間との勝負です。いざ、倒れている人に居合わせた市民が、「あそこにはいつでも使えるAEDがある」と頭に浮かべられることが大切です。
令和7年10月の決算委員会で、「AEDについて、民間が設置に協力してくれている箇所はやむを得ないが、少なくとも公立の学校や京都市の公共施設などは、屋外設置をして24時間使えるようにすべき」と消防局との質疑で要望したところ、令和8年度予算では、3ヵ年事業として、AED屋外収納ボックスを整備して、消防団に配備しているAEDを順次屋外設置していくこととなりました。
引き続き、消防団配置のAED以外も屋外設置が進むように要望して参ります。


