先日、京都府下の中学英語教員がTOEICを受験しましたが、国の目標値である730点以上(英検準1級相当)を取れたのは約2割に留まる結果でした。500点(新入社員レベル・英検3級程度)以下が2割のものぼり、最低点にいたっては280点ということが発覚しました。あまりにお粗末な結果が露呈しました。

京都市は英語教員のレベルが全国平均を下回っているわけではありませんが、文部省の指示にもかかわらず、中高合わせてたった18名しか受験しないという意識の低さです。また、この受験した中学教員のうち、500点以下は2名で最低点は375点。300点台というのは、英検3級に届かない中2レベルの学力です。はっきり言って、こんな教師に指導される生徒は不幸です。未だ大半の教員が受験していないことを考えると、これは氷山の一角とみるべきでしょう。

教員免許は一度取得すると、その後は原則的に更新され、能力の劣化は問われない仕組みになってしまっています。もちろん、学力がある教師がすなわち良い教師だとは限りません。しかし、学力が生徒より大きく劣るような教師は決して容認できるものではありません。やる気がない・向上心がない一部の教員達がこういった状況に陥ることがないように、チェックと指導、場合によっては辞めていただくような仕組みが必要です。

授業外業務が多忙なこともその一因ではあるかと思いますが、万難を排して、最低限の教員の質を担保し、教育の平等が守られるように提言しました。