今回、京都党で避難計画に関して調査したところ、最大想定避難者数が避難所の受け入れ可能人数を大きく上回り、市内の充足率は52%であることが判明しました。つまり、花折断層地震が直撃した場合、避難所に押し寄せた避難者の半数が避難所に入れない、または最低限のスペースが確保されないという事態が起こります。そこで、充足率を100%にし、安心して避難して頂ける環境整備を訴えました。

 とはいえ、それほど方法は難しくありません。小学校の教室を使えば良いのです。原則的に所管の違いと被災後数日で再開される学校に支障をきたすケース(体育館に比べ居心地がいい為、避難者が居座るなど)が多いため、学校の教室は開放しないことになっています。これを開放すれば充足率は100%になります。加えて、緊急時の教室開放の権限を学校長から区長等へ移管し、現場で混乱せずスムーズに避難できるよう計画段階でのルール作りをすぐに行うよう提案しました。

 さて、避難で最も重要なのは水ですが、意外と軽視しがちで重要なのは、待ったなしで必要なトイレです。水道管破裂等で大抵、通常のトイレは使えません。京都市は各区にしっかり災害用トイレが配備されているでしょうか。実は、市内の充足率は136%と京都市民の必要需要数はしっかり確保できています。問題は、大半が消防学校の倉庫に積まれており、各区に配備ができていないことにあります。「保管場所の確保が」との答弁でした。しかし、小学校は教務以外のスペースの使用は抵抗を示しますが、各学校に3~5基程度の災害トイレの保管場所はその気になれば絶対スペースは確保できます。真剣に空きスペースを探して早期に確保すべきと申し入れしております。