中小企業等緊急支援補助金が満額支給されるようになったことは良いことなんですが、いくつか課題があります。
1つは、この補助金は5月に5日間だけ申請を受け付けたというスケジュールの関係上、4月の売上が半減している事業者だけが対象になって、5月に売上が半減した事業者は、申請の機会すらなかったことです。本来であれば、もう1回は募集すべきではないかと思います。
もう1つは、今回、伝統産業、和装産業に予算がつき、文化振興の奨励金も大幅に予算が追加されました。多くの業界が困窮する中で、特定の業界や分野に予算が傾斜し過ぎではないかという点です。これは、5月の当初の補正予算の宿泊施設や観光業界への予算も同じことが言えます。できるだけ業種を絞らずに支援をするべきです。
最後の、5月追加補正でも、京都市は自前のお金を使わず、国から今後入ってくる「見込み」の臨時交付金を先に充てるというやり方になりました。もちろん、国の交付金が入ってくるまで動かないよりは良いのですが、ここに至っても、当初予算の見直しも取り崩せる基金の精査も具体的に進んでいないということです。
委員会でもこの点は指摘しましたが、残念ながらあまり進展が見込めません。